ワインの解説 : 西島 俊裕 氏
日本料理にワインを合わせる・・・日本料理は麹の世界。味噌、醤油、お酒すべてが麹によって造られる。日本料理におさけを合わせるときはやはり一般的には同じ麹菌が使用される日本酒や焼酎で合わせるのが常ですが、あえてワインで合わせてみることも冒険と発見です。
ワインの楽しみは冒険と発見の終わりのない旅であること。
猪口(前菜)に合わすワイン
ポール グール ブリュット ロゼ レゼルヴ
9種類からなるもてなしの猪口。ちょこ、チョク⇒器の名称でイノシシの口に似ているところからの名前。酢の物、あえ物、小さな料理を指す。ひとつひとつ合わせるというよりは、すべて面倒見れるワイン。という事でロゼのシャンパンを選びました
煮物椀に合わすワイン
スアヴィア ソアーヴェ クラッシコ モンテカルボナーレ
洋食でもスープに合わすワインは難しいのですが、繊細な味わいを楽しむためにあえて柑橘系のニュアンスのさっぱり系のワインを持ってきました。
造りに合わすワイン
グレイス甲州 菱山畑
お造りはあまてカレイにいさぎ、鮪の王道のラインナップ。ここはお造りの繊細さを引き出すように日本ワインを持ってきました。日本ワインはすべて程よいバランスでよいのではないかと思います。
焼肴に合わすワイン
ブルネッロ デイ モンタルチーノ ピエトローゾ 2010
鰻の塩辛炮烙焼きですが白ワインよりもあえて赤ワインで合わせてみました。
内臓も一緒にという事でしたのでしっかりとしながらも繊細なブルネッロを持ってきました。
強肴(しいざかな)に合わすワイン
ダンジェリス 2010 シャトー・アンジェリュス
牛タンの味噌漬けを焼くとやはり表面は焦げるのでローストした感のあるワインかドライなタンニンの
あるワイン。ここではシャトー ランジェリュスのサードラベルを合わせます。
酢肴に合わすワイン
アレマンダ
ワタリガニ土佐酢のジュレ和え フィンガーライム 穂紫蘇と最後はさっばりと締めますので、ワインもさっぱりと爽やかにモスカートの辛口で終わります。